ホーム > 学園生活 > 維新伝心 ~校長室より~

2019年1月 維新伝心 ~校長室より~

今まで、縁の下で日陰生活を余儀なくされていた通信制の高等学校が、日の目を見る日が近づいている。少子化が進む中、労働力を確保するために義務教育を終えると、子どもたちは専門的な路線の選択を迫られることになる。とりあえず普通科高校へ進学という悠長なことは言っていられない。

 学問か労働かスポーツか芸術か・・・。

 いずれかの道に進むことになる。しかし、高等学校の基礎的な知識、そして、卒業資格は必要となる。

 働き家計を助けながら、学ぶ。

 プロのサッカー選手を目指しながら学ぶ。

 漫画家を目指しながら学ぶ。

 ・・・・・・・・・・。

 ・・・・・・・・・・。

 こういった子供たちの為に通信制、単位制の高校は力を発揮する。つまり、生活の基盤を作るための責務の一端を通信制高校は担うことになる。

 あけまして

 おめでとう

 ございます

 七〇歳の新年を迎えた。

 古い友人からの賀状の中に〝何もしないまま古希を迎える〟と言う内容が書かれていたのを見て、同感した。

 彼は文学の研究者で、大学の文学部長から副学長まで務めた男なのに、こんなことを感じるのであれば、私などそう思うのが当然だ、と変に納得。

 過去の一コマ一コマはぎっしり詰まっていたに違いないが、その集積は、軽く感じられる。それは、多分やり残したことがあるせいだろう。

 彼は韻文の韻律の研究を深めるつもりだろう。私は、校長として最後の最後の日まで学校運営を全うしなければならない。

 そして、その後、時間がいただけるのなら小説をかたちにしてみたい。