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2017年6月 維新伝心 ~校長室より~

出会い、感動の詩人

2017年06月08日

先日、ふと新聞の紙面から飛び込んできた言葉がある。

  つまづいたって
  いいじゃないか
  にんげんだもの
       みつを

今を時めく書の詩人、相田みつをの作品だ。
書店には足繁く通っているはずなのに、初めて知った。まわりはみんな知っていた。
折しも、私の住んでいる県内の美術館で作品を展示していることを知り、次の休日、車で二時間半ほどかけて行った。

最初の作品に釘付けになった。
次の作品、そして次の次と、彼の世界に吸引され、出口を見失った。
はっと我に返った時、三時間が経過していた。

  花を支える枝
  枝を支える幹
  幹を支える根
  根はみえねんだなあ
         みつを

花や枝葉ばかりが大きくなって、それを支えきれないであたふたしている自分に気付く。
「根はみえねんだ」
肝心なところは見えていない。エンジンの露出している車を見たことない。
あたふたするなら花や枝葉を切り落とすしかない。
自分の器で生きればいい。ええかっこすることないと気付いた。

  いいことはおかげさま
  わるいことは
  身から出たさび
       みつを

いいことは自分の力、わるいことは人のせい。
こんな時代的ものの考え方がいかに、自分の身に百害を与えているのか気付かされる。

たくさんある本の中から『にんげんだもの』が、今、通勤の瀬戸大橋線の愛読書となっている。

                     ( 相田みつを『にんげんだもの』より引用)