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2016年11月 維新伝心 ~校長室より~

学校は自動車教習所

2016年11月30日

 確か芥川龍之介の随筆の「侏儒の言葉」の中に、人生の生きる訓練をしないで人は生まれて来るので、当然人生で失敗したり、挫折したり、時には自殺したりする人もでてくるという内容だったように思う。
 なぜか、このことがふと思い起こされた。
 自転車に来るのも訓練がいるように、学校に通うのにも訓練がいる。
 私の口癖の学校は自動車教習所だという考え方は、ある意味において、的を射ている。
 でも、現実の学校は、即、路上運転。違反をすれば、反則切符。訓練をしていない生徒達は、おどおど、まごまごしながら、反則切符を手にし、そのまま戻ってこれない場合だってある。
 学校が人として生きる生き方を教える場でなくなったのは、いつの頃なのか。
 私の先入観かもしれないけど、昔の学舎は〝人生如何に生くべきか〟を追求する場であったように思う。
 だから、先生に人格が要求された。
 今はどうだろう。まるで進学塾だ。
 生きる選択肢が序列化されている。
 学校に、職場にいい悪いなどある訳がない。でも、そんな社会状況の中で、やりたいことがやれず、働く意欲を失い、やけくそになっている子供達が増えつつある。
 なんとかしないといけない。