ホーム > 学園生活 > 維新伝心 ~校長室より~

2015年4月 維新伝心 ~校長室より~

突撃ラッパ

2015年04月25日

2015.4.25.1新年度、そして新学期が始まった。
突撃ラッパが鳴り渡る。

多度津駅、途中の通学路、正門に教員と生徒が立ち並ぶ。
他校の生徒達、一般の通勤の人達、そして、本校の生徒が通り過ぎる。

「おはようございます」
この言葉には、多くの意味が含まれている。
「がんばれよ
「元気だせよ
「自分を信じろよ
「嫌な過去は捨てろ
「未来を信じよう
・・・・・・・・・・・・。

それぞれを、それぞれの生徒達が感じながら登校する。

朝一番は一日の生命の源。
萎えかけた気持ちを奮い立たせるのも重要な働き。

ことしも、輝きを内に秘めた原石達が動き始めた。

046本日、春立てる霞の空に、新入生諸君を本禅林学園高等学校にお迎えすることになりましたことは、私ども教職員にとりまして、大きな喜びでありますと共に、大きな責任でもあります。
 今年度の入学式は、開校三年目、一年次、二年次、三年次の生徒が勢揃いする記念すべき入学式であります。
ただ今、一人一人決意を表明していただきました新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。在校生、教職員一同は、今日の日を待ち望んでいました。また、ご列席の保護者並びに関係の皆様方には、これまでのご心労をねぎらい申し上げ、心よりおよろこび申し上げます。
今日は、皆さん方を激励するために、多度津町長の丸尾幸雄様をはじめ、出身中学校や道院から先生方がお見えになっています。
また、少林寺拳法グループからも多数の方方にご出席をいただいています。皆さんとともにお礼を申し上げ、これからの皆さんの成長を見守っていただきたいと思います。

さて、新入生の皆さんは、全国津津浦浦から、志を胸に抱き、千里の道も遠しとせず駆けつけていただきました。
私立学校には、公立学校と違い、その学校ならではの強烈な個性、つまり、特色ある教育が求められています。私立学校の原点は塾であります。緒方洪庵の「適塾」も、吉田松陰の「松下村塾」も教える者と、学ぶ者とが共に必死になって取り組む教育空間でありました。本校の原点は、宗道臣先生の「日本少林寺武道専門学校」であります。
本校は、皆さんがすでにご存知のとおり、少林寺拳法の教育理念を実践する人づくりの学び舎であります。
少林寺拳法は終戦直後の焼野原から誕生しました。すべてを失い、生きる目標を失った若者たちに人としての道を教え、生きる勇気を与え、人が本来持っているやさしさを取り戻したいという本学園の創立者宗道臣先生の熱い願いが、宗由貴少林寺拳法グループ総裁、本学園理事長に受け継がれています。
禅林学園高等学校は、この創立者の志を現代社会に実現するために、今の学校教育が見落としているさまざまな学びの場を提供することにより、生まれながらに備わっている生徒達の天分を発現するものであります。

本校はしっかりとした教育的土壌の中で人が人を育てる血の通った心の教育をすれば、必ずその人本来の自分を取り戻すことができるという教育理念のもと、三つの校訓を掲げ、日日の教育の道標としています。
その一つが、その人本来の自分を取り戻す「自己確立」であります。生徒一人一人には他の生徒にない天分(持ち味)があるので、それに気づかせ、自分に誇りを持たせ、磨きをかけるという教えであります。
二つ目は、これを実現するためのしっかりとした教育的土壌「自他共楽」であります。教師の熱意や友情のぬくもりや励ましが渦巻く、人が人を育てる教育空間であります。
そして、本校がめざしている人間こそ、三つ目の強さとやさしさを兼ね備えた人間であります。最後の最後まで諦めない不屈の精神と社会の弱者から目を逸らさない“力”と“愛”を涵養する「力愛不二」の理念であります。

ただ今の皆さんの気持ちは、入学の喜びとこれからの新しい生活への不安が交錯していることと思います。中でも故郷を離れ、遠い地での生活を始める寮生と保護者の方方の心中は想像にかたくありません。
新入生のみなさん、さあ、今日からスタートです。一からスタートする人、0からスタートする人、マイナスからスタートする人と様様ですが、どうか一日も早く本学園の生活に慣れ、禅林学園高等学校生として、自分探しの第一歩を踏み出していただきたいと願っています。

  過去にとらわれず 未来にためらわず 

   一生懸命になった時 自分の本領が見えてくる

禅林学園には、すばらしい師との出会い、すばらしい友との出会いがあります。そして、すばらしい自分との出会いがあります。

最後になりましたが、保護者ならびに関係の皆様方には、禅林学園高等学校の教育方針をよくご理解いただき、学校とよく連携をとっていただくと同時に、本校の教育活動の推進者になっていただきますことをお願い申し上げまして式辞といたします。

 平成27年4月8日

  禅林学園高等学校 校長 小判繁樹