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2014年12月 維新伝心 ~校長室より~

平成27年12月25日(木)

2014年12月25日

生徒達がいなくなった学校は蛻の殻です。
チャイムも止まり、生徒達の叫び声も椅子を引きずる音もなく時間が止まったようです。

一年間、うそのように平穏な毎日でした。校長室での申渡しもなく、
「ほんとか?」
と教員を疑う有様。
「ほんとに何もありません。」
何もないことのすばらしさ。平平凡凡たる日日のありがたさ。

めでたさも 中位なり おらが春  (一茶)

中位で生きることがいかにむずかしいことか。ついつい背伸びして、頭をぶつけてしまう

生徒達には、彼等の土俵の中で相撲をとってほしい。
決して、となりの土俵をうらやんだり、となりの土俵をばかにすることなく、自分の土俵で地道に相撲をとってほしい。

名残を惜しみ 花を見返す 暮の鐘

私の見たことのない祖母の句で、俳句大会で天位入賞した句である。

ことしの自分にとって名残って何だろう。
ああもしておけばよかった。こうもしておけばよかったという後悔をする暇もなく、あっという間に月日が吹っ飛んでいった。
だから見返す花もなく、あるとすれば、年を越し、来年の春、たくさんの新入生達で賑わう我が学園の風景くらいかな。

鐘を聞きつつ、はやる気持ちを抑えながら年越しそばを啜ることになるだろう。